IB入試で出願できる日本の大学は、文部科学省IB教育推進コンソーシアムによると98校(国立26校、公立8校、私立64校)です。「IBは海外大学向け」というイメージを持つ方もいますが、日本でもIBスコアを活用した入試制度は急速に広がっています。

この記事では、IB入試の仕組みと、主要大学の情報をまとめました。

重要: IB入試の対象学部・出願条件・スコア要件は年度ごとに変更されます。この記事の情報は参考としてお使いいただき、出願前に必ず各大学の最新の募集要項をご確認ください。最も正確な情報はIB教育推進コンソーシアムの公式ページで確認できます。

IB入試とは?

IB入試とは、IBディプロマのスコアを活用して出願できる特別入試制度です。一般入試とは異なり、以下のような特徴があります。

  • 共通テストが不要 — 多くの大学でIBスコア+書類+面接で合否判定
  • 小論文や口頭試問が中心 — ペーパーテスト中心の一般入試とは形式が異なる
  • 秋から冬にかけて実施 — 一般入試より早い時期に合格が決まることも
  • 一般入試との併願可能 — IB入試で不合格でも一般入試にチャレンジできる

国立大学(26校)

IB教育推進コンソーシアムに掲載されている国立大学26校の一覧です。

旧帝国大学

大学名備考
東京大学PEAKプログラム(英語学位)は2026年9月入学で募集終了予定。外国学校卒業学生特別選考は継続
京都大学特色入試でIBスコアを共通テスト成績の代わりに参考。学部ごとに条件が異なる
大阪大学対象学部は募集要項で確認
名古屋大学国際プログラム入試等でIB活用可能
東北大学医学部は38点以上が出願条件(公式要件)
九州大学対象学部は募集要項で確認
北海道大学国際総合入試でIB資格証書取得者が出願可能

その他の国立大学(IBコンソーシアム掲載校)

  • 帯広畜産大学
  • 弘前大学
  • 秋田大学
  • 筑波大学 — IB特別入試(7月募集・10月募集)。医学群医学類を含む。医学類はMathematics AA HL必須
  • 群馬大学
  • 東京外国語大学
  • 東京科学大学(旧東京工業大学+東京医科歯科大学)
  • 東京学芸大学
  • 東京藝術大学
  • 金沢大学 — 融合学域・人間社会学域・理工学域・医薬保健学域が対象。医学類は対象外
  • 京都工芸繊維大学
  • 岡山大学 — 医学部医学科は39点以上が出願条件(公式要件)
  • 広島大学 — 医学部を含む
  • 香川大学
  • 高知大学
  • 九州工業大学
  • 長崎大学
  • 鹿児島大学 — 医学部を含む
  • 琉球大学

公立大学(8校)

IBコンソーシアムに掲載されている公立大学8校です。

  • 国際教養大学(AIU) — 全授業英語。IB生に人気
  • 東京都立大学
  • 横浜市立大学 — 国際バカロレア特別選抜あり。医学部医学科を含む
  • 都留文科大学
  • 大阪公立大学 — 国際バカロレア特別選抜あり
  • 叡啓大学
  • 山陽小野田市立山口東京理科大学
  • 兵庫県立大学

私立大学(64校)

主要私立大学

大学名確認済みの情報
早稲田大学グローバル入試・英語学位プログラム(政治経済SPSE、社会科学TAISI、国際教養SILS、文化構想JCulP、基幹理工、創造理工)でIB活用可能
慶應義塾大学IB入試の対象は法学部のみ(法律学科・政治学科 各10名)。他学部は対象外
上智大学全学部で国際バカロレア入試を実施(第1期・第2期)
国際基督教大学(ICU)教養学部でIB活用可能

GMARCH・関関同立

以下の大学でIB入試またはIBスコアを活用できる入試が確認されています。対象学部は各大学の募集要項を参照してください。

  • 学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学
  • 関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学

その他の主要私立大学

  • 立命館アジア太平洋大学(APU)、テンプル大学ジャパン、東京理科大学、芝浦工業大学、山梨学院大学(iCLA)など

64校全ての詳細はIB教育推進コンソーシアムで確認できます。

対象学部の調べ方

各大学のIB入試対象学部を正確に調べるには、以下の方法がおすすめです。

  1. IB教育推進コンソーシアムhttps://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/entrance-exam/)— 文部科学省の公式サイト。各大学のIB入試概要PDFが掲載されている
  2. 各大学の公式入試情報ページ — 「大学名 国際バカロレア 募集要項」で検索
  3. IB Tutorsの大学ガイド/ib-universities/)— 大学ごとの基本情報をまとめています

IBスコア別の傾向

IBスコア出願可能な大学の傾向
24-27点一部の私立大学・地方国立大学で出願可能な場合がある
28-31点多くの私立大学(上智・ICU・GMARCH等)で出願可能
32-35点旧帝大の一部学部・早慶で出願可能な場合がある
36点以上難関国立大学・医学部を含む幅広い選択肢

注意: これはあくまで一般的な傾向です。大学によって公式な最低スコアを設定している場合と、書類総合評価の場合があります。詳しくはIBスコア別・行ける大学完全ガイドをご覧ください。

IB入試の出願スケジュール

5月受験生(May Session)の場合

時期やること
4-5月IB最終試験
6月志望校リストの確定・出願書類の準備開始
7月IBスコア発表(通常7月5日頃)
8-9月IB入試出願(大学により異なる)
10-12月面接・小論文試験
12-2月合格発表

11月受験生(November Session)の場合

時期やること
11月IB最終試験
1月IBスコア発表
2-3月出願・試験(実施大学は限定的)

IB入試で合格するためのポイント

1. IBスコアを上げることが最優先

IB入試では、IBスコアが合否判定の最も大きなウェイトを占めます。日々の授業とIA(Internal Assessment)に真剣に取り組むことが、結果的に大学受験の対策にもなります。

2. Predicted Grade(予測スコア)を意識する

多くの大学はPredicted Grade(学校が出す予測スコア)をもとに出願判定を行います。最終試験前に出願するケースでは、Predicted Gradeが実質的な合否の鍵になります。

3. EEとTOKも重要

ボーナスポイント(最大3点)を獲得するEEとTOKは、スコアの底上げに直結します。「たかが3点」と思うかもしれませんが、この3点が出願可能な大学のランクを変えることもあります。

4. 面接・小論文対策を忘れない

IB入試は書類審査だけでなく、面接や小論文が課されることがほとんどです。IBで培った思考力やプレゼン力を活かせる場面ですが、事前の準備は必要です。

5. 一般入試との併願戦略を立てる

IB入試で確実に受かる大学と、チャレンジ校を組み合わせましょう。また、一般入試や総合型選抜との併願スケジュールも早めに計画しておくことが大切です。

まとめ

  • IB入試で出願できる国内大学は98校(国立26校・公立8校・私立64校)
  • 東大・京大を含む旧帝大全校がIB活用入試を実施
  • 共通テスト不要で出願できる大学が多数
  • 一般入試との併願が可能で受験機会が増える
  • 対象学部・出願条件は年度で変わるため、必ず最新の募集要項を確認

大学ごとの詳しい情報はIB大学ガイド、公式リストはIB教育推進コンソーシアムをご覧ください。


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