こんにちは。IB専門家庭教師サービス「IBT(IB Tutors)」です。

「子どもをIB校に通わせたいけれど、どの学校を選べばいいの?」

日本国内のIB(国際バカロレア)認定校は年々増加し、2026年現在で約200校に達しています。選択肢が増えた分、「どの学校が自分の子どもに合うのか」を見極めるのが難しくなっています。

今回は、IB卒業生講師の経験と、日本国内のIB校情報をもとに、学校選びで失敗しないための比較ポイントを解説します。


まず知っておくべき — IBプログラムの3つのレベル

IB校を比較する前に、IBには3つのプログラムレベルがあることを理解しましょう。

プログラム対象年齢内容
PYP(Primary Years Programme)3~12歳探究型学習の基礎。教科横断的なアプローチ
MYP(Middle Years Programme)11~16歳8教科群を学ぶ。概念的理解と批判的思考を育成
DP(Diploma Programme)16~19歳6科目+TOK+EE+CAS。大学入学資格が得られる

学校によって、どのプログラムを提供しているかが異なります

  • PYPだけの学校
  • PYP+MYPの学校
  • MYP+DPの学校
  • PYP+MYP+DPの一貫校

お子さまの年齢と、将来DPまで進むかどうかを考えて学校を選ぶ必要があります。


比較ポイント1: 一条校 vs インターナショナルスクール

日本のIB認定校は、大きく2つに分かれます。

一条校(文部科学省認定の学校)

特徴詳細
法的位置づけ日本の学校教育法に基づく正規の学校
卒業資格日本の高校卒業資格 + IBディプロマ
授業言語一部科目は日本語で履修可能(日本語DP)
学費公立は無料低額、私立は年間100200万円程度
大学受験日本の大学にIB入試で出願可能。一般入試も受験可能

インターナショナルスクール

特徴詳細
法的位置づけ日本の学校教育法では「各種学校」扱い
卒業資格IBディプロマ(日本の高校卒業資格は学校による)
授業言語基本的に全科目英語
学費年間200~400万円程度
大学受験海外大学への進学が主。日本の大学もIB入試や帰国子女枠で出願可能

どちらを選ぶべきか

こんな家庭にはおすすめ
日本の大学も視野に入れたい一条校
海外大学への進学を考えているインターナショナルスクール
英語力にまだ自信がない一条校(日本語DP対応校)
すでに英語環境で育っているインターナショナルスクール
学費を抑えたい公立の一条校

比較ポイント2: 日本語DPと英語DPの違い

2013年から、日本では一部の科目を日本語で履修できる**「日本語DP」**が導入されました。

日本語DPで日本語履修可能な科目

  • TOK(知の理論)
  • Economics(経済)
  • History(歴史)
  • Biology(生物)
  • Chemistry(化学)
  • Physics(物理)
  • Mathematics(数学)

注意:すべての科目が日本語で受けられるわけではありません。 学校によって、日本語で開講されている科目は異なります。

日本語DPのメリットとデメリット

メリットデメリット
英語が苦手でもIBに挑戦できる海外大学出願時に英語のスコアを別途求められることがある
内容理解が深まりやすい英語DPに比べて情報源(教科書・過去問)が少ない
日本の大学入試との親和性が高い一部の海外大学では英語DPを推奨している場合がある

比較ポイント3: DP科目のラインナップ

学校によって、提供されるDP科目が異なります。これは科目選択の自由度に直結するため、非常に重要です。

チェックすべきポイント

  • **Group 3(個人と社会)**でEconomics、History、Psychologyなど、希望する科目があるか
  • **Group 4(理科)**でPhysics、Chemistry、Biology、Computer Scienceが選べるか
  • **Group 6(芸術)**の選択肢があるか(小規模校では提供されないことが多い)
  • Math AA / Math AIの両方が選べるか(学校によってはどちらか一方のみ)
  • HL/SLの組み合わせに制限がないか

志望大学の要求科目が、その学校で履修できるかを事前に確認することが重要です。


比較ポイント4: IB経験のある教員の充実度

IBの授業は、一般的な教科教育とは大きく異なります。教員のIB教育経験と専門性が、お子さまの学習体験を大きく左右します。

確認すべきポイント

  • IB認定ワークショップを修了した教員が各科目にいるか
  • IBの指導経験年数はどのくらいか
  • 教員の入れ替わりが激しくないか(IB教育は継続性が重要)
  • スーパーバイザー(EE指導教員)の経験は十分か

学校説明会やオープンキャンパスで、**「この科目を教える先生は何年IB指導の経験がありますか?」**と直接質問することをおすすめします。


比較ポイント5: 卒業生の進学実績

学校の教育力を測る指標として、卒業生の進学実績は重要な参考情報です。

確認すべきポイント

指標意味
DPの平均スコア世界平均は約30点(45点満点)。35点以上なら高水準
DP取得率DPを取得できた生徒の割合。世界平均は約80%
45点満点の取得者数トップ層の実力を示す
進学先の大学国内・海外どちらの大学に進学しているか
IBスコアを使って合格した大学IB入試での実績があるか

ただし、進学実績だけで学校を選ぶのは危険です。少人数の学校は1~2人の優秀な生徒の実績に左右されやすいためです。


比較ポイント6: 学費とサポート体制

学費の目安

学校タイプ年間学費(目安)
公立一条校無料~20万円
私立一条校100~200万円
インターナショナルスクール200~400万円

学費以外にかかる費用にも注意が必要です。

  • 教科書代(IB教科書は1冊3,0005,000円。6科目分で約23万円)
  • IB試験登録料(約10万円前後)
  • 教材・実験器具の費用
  • 課外活動(CAS)の費用
  • 留学・研修プログラムの費用(任意)

サポート体制

  • **カウンセラー(進路指導)**が常駐しているか
  • **学習支援(ラーニングサポート)**があるか
  • 大学出願のサポート体制が整っているか(特に海外大学)
  • 保護者への情報共有がしっかりしているか

比較ポイント7: 立地と通学環境

意外と重要なのが通学時間です。

IB DPの2年間は課題量が非常に多いため、通学に片道1時間以上かかると、勉強時間と体力の両方に影響します。

また、以下の点も確認しましょう。

  • 寮があるか(遠方の場合)
  • 自宅からのアクセス(公共交通機関、スクールバスの有無)
  • 周辺環境(図書館、自習に使えるカフェなど)

学校見学で聞くべき質問リスト

学校説明会やオープンキャンパスで、以下の質問をしてみてください。

  1. 「DP科目のラインナップを教えてください。来年変更の可能性はありますか?」
  2. 「直近3年間のDP平均スコアとDP取得率は?」
  3. 「IB指導経験のある教員は何名いますか?」
  4. 「EEのスーパーバイザーはどのように決まりますか?」
  5. 「大学出願のサポート体制はどうなっていますか?」
  6. 「CAS活動の選択肢はどのようなものがありますか?」
  7. 「在校生や卒業生の話を聞く機会はありますか?」

IB卒業生からのアドバイス

IBTの講師が学校選びについて伝えたいこと。

「学校の”ブランド”より、IBの教育環境が整っているかで選んでほしい。有名校でもIBの指導経験が浅い学校はある」

「できれば在校生の話を聞いてほしい。パンフレットでは分からないリアルな雰囲気がわかる」

「通学時間は本当に大事。IBの2年間は時間が足りないから、移動に時間を使うのはもったいない」

実際に途中からIB校に移った卒業生のリアルな声も参考になります。途中からIB校に転校した私の体験談もぜひ読んでみてください。


IB校選びで迷ったら

IBTの講師は全員IB卒業生です。それぞれ異なるIB校で学んだ経験があるため、学校ごとの特徴やリアルな情報をお伝えできます。

  • お子さまの性格や学力に合った学校選びのアドバイス
  • 特定の学校のIBプログラムの特徴
  • 日本語DPと英語DPの選び方

学校選びは、お子さまの将来を大きく左右する重要な決断です。ぜひ一度ご相談ください。


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