IBのIA(Internal Assessment/内部評価)、うまく書けているか不安じゃないですか?
「先生にフィードバックをもらっても、何を直せばいいのかよくわからない」
「構成はできたと思うけど、本当にこれで点数が取れるのか自信がない」
そんな声、IBTにもよく届きます。
IAはDP(Diploma Programme)の総合得点に大きく影響する一方で、学校によって指導のばらつきが大きく、「十分な準備ができていない」と感じている生徒さんが多いのが実情です。
でも、安心してください。IAには評価基準(クライテリア)がはっきりあります。そのポイントを押さえて書けば、着実に評価を上げることができます。
今回はIBを実際に経験した立場から、IAで評価を上げるために本当に効いた5つのポイントをお伝えします。
目次
- そもそも、IAの評価ってどう決まるの?- IAで評価を上げる5つのポイントポイント①:リサーチクエスチョン(RQ)を絞り込む- ポイント②:クライテリアを印刷して、横に置いて書く- ポイント③:Personal Engagementを「言葉」で伝える- ポイント④:Evaluationで「限界(Limitations)」を具体的に書く- ポイント⑤:提出前に「他の人」に読んでもらう- まとめ:IAは「クライテリアとの対話」です
そもそも、IAの評価ってどう決まるの?
まず前提として確認しておきたいのですが、IAは各教科ごとに公式の評価基準(Assessment Criteria)が定められていて、それに沿って採点されます。
教師がまず採点し、その後IBOによる外部モデレーション(抜き取り審査)が入ります。つまり、担当の先生の主観だけで決まるわけではなく、世界共通の基準で評価されるということです。
だからこそ、「クライテリアに沿って書く」ことが何より大切なんです。
IAで評価を上げる5つのポイント
ポイント①:リサーチクエスチョン(RQ)を絞り込む
IAで多くの生徒がつまずくのが、RQ(Research Question)の設定です。
「幅広く調べた方が豊かな内容になるはず」と思いがちですが、実はその逆。RQが広すぎると、分析が浅くなって評価が下がります。
良いRQの条件はこの3つです:
- 具体的な変数や比較対象が明示されている
- IBのその教科の文脈に沿っている(たとえばEconはIBの経済学の概念と結びついている)
- 自分で実際に調査・分析できる範囲におさまっている
たとえば、「環境はどう変化しているか?」はNGです。「2010年から2023年における東京都心部の気温変化が熱中症患者数に与えた影響」くらいまで絞り込めると、ぐっと評価が上がります。
ポイント②:クライテリアを印刷して、横に置いて書く
これ、意外とやっていない生徒さんが多いのですが、各教科のSubject Guideに書かれている評価基準を常に手元に置きながら書くのが基本中の基本です。
採点官はクライテリアに従って採点します。ならば書く側も、クライテリアに従って書けばいい。シンプルな話です。
たとえばBiology IAでは:
クライテリア 内容
Personal Engagement 自分自身の関与・好奇心が伝わるか
Exploration RQの背景・方法論の妥当性
Analysis データ分析の正確さと深さ
Evaluation 結果の解釈・限界・改善案
Communication 構成・図表・言語の明確さ
「自分の文章はどのクライテリアに対応しているか」を意識しながら書くだけで、抜け漏れが格段に減ります。
ポイント③:Personal Engagementを「言葉」で伝える
IAで見落とされやすいのが、Personal Engagement(PE)の書き方です。
PEとは「なぜこのトピックに興味を持ったか」「このIAが自分にとってどんな意味を持つか」という個人的な関与を示す部分です。
ここで多い失敗が**「このトピックは重要だから選んだ」という抽象的な表現**。それだけでは高得点になりません。
大切なのは具体的なエピソードです。
「高校1年のとき祖父が2型糖尿病と診断され、食事制限の仕組みに疑問を持ったことがこのIAのきっかけです」
こういった一文があるだけで、採点官の印象は大きく変わります。IBは「探究の姿勢」を重視しているので、あなた自身の言葉で「なぜこれを調べたいのか」を書くことが大事です。
ポイント④:Evaluationで「限界(Limitations)」を具体的に書く
高評価を取るEvaluationには、必ず**実験・調査の限界(Limitations)と、その改善案(Improvements)**が含まれています。
ここで多い失敗は「サンプルサイズが小さすぎた」「時間が足りなかった」という表面的な記述。それだけでは不十分です。
高得点のEvaluationはこう書きます:
- 限界を具体的に述べる(「サンプルが25名と少なく、特定の年齢層に偏っていた」)
- それがどう結果に影響したかを説明する
- 現実的に実行可能な改善案を提示する(「次回はランダムサンプリングで100名以上を対象にする」)
「完璧じゃなかったことを認めると減点されそう」と思うかもしれませんが、むしろ逆です。IBが見ているのは批判的思考力です。自分の調査の限界を客観的に分析できる生徒が高く評価されます。
ポイント⑤:提出前に「他の人」に読んでもらう
最後のポイントは、少しシンプルですが非常に効果的です。
IAを書き終えたら、IB以外の文脈でもわかる人(できればIB経験者)に一度読んでもらいましょう。
なぜかというと、書いている本人は「わかっているつもり」になってしまうからです。論理の飛躍や説明不足に自分では気づけないことが多い。
特に確認してもらいたいのはこの3点:
- RQと結論がちゃんとつながっているか
- グラフや表の説明が本文中にあるか(図表を貼るだけでは不十分)
- 専門用語を使いすぎていないか、または定義が不明確でないか
IB経験者に見てもらえると「自分のときはこうしてうまくいった」という具体的なアドバイスがもらえるので、さらに効果的です。
まとめ:IAは「クライテリアとの対話」です
IAは難しそうに見えますが、評価される仕組みはとても明確です。
- RQを絞り込む
- クライテリアを常に意識して書く
- Personal Engagementを具体的なエピソードで伝える
- Evaluationで限界と改善案を丁寧に書く
- 提出前に第三者に確認してもらう
この5つを意識するだけで、同じ内容でも評価は大きく変わります。「書き方」を変えるだけで点数が上がる、それがIAの面白いところでもあります。
お子さまが今IAに取り組んでいるなら、ぜひこのポイントを一緒に確認してみてください。きっと道筋が見えてくるはずです。
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